メモのような

解釈メモに使ったり日記に使ったり突然のポエマーになったり

「あなた」になれないから「あなた」になりたい、Sexy Zoneデビューしたオタク(追記あり)

GWに、Sexy Zoneのコンサートに行ってきた。

ジャニーズのコンサートはこれが初めてではなく、嵐ファンに誘われて昨年の年末初ジャニーズキメてきたので、これが2回目だ。

 

コンサートについて書く前に、軽く私の背景とSexy Zoneとの出会いを書くことにしようと思う。お前の過去なんざ興味ねーよって方はスクロールとかブラウザバックとか推奨。

 

 

私は根っからの2次元オタクで、学生時代はジャニーズが苦手だった。3次元(笑)みたいな。喪女ロード突っ走るスタート地点に立った学生オタクあるあるである(多分)。夢女子もこじらせて、大変な黒歴史を生み出した。

 

そんなこんなで2次元至上主義の私も2.5舞台をきっかけに俳優を追っかけ始めるなど、徐々に3次元に抵抗がなくなってきた。お仕事をしているときの推しはなんて輝いているのだろう、手を伸ばしたって一生届きやしない、と推しとの距離を感じれば感じるほど幸せな気持ちになった。2次元至上主義時代は物語を追いながら、〇〇幸せになってくれ……頼む……と悲痛な思いを楽しんでいたから、好きな対象によって自分が幸せになるのは初めてのことだった。

 

話は変わるが身近にジャニオタがいる。嵐が大好きで、ファンクラブに入っているそうだ。よくチケットが当たらない!と嘆いている。そんな彼女とはカラオケに行ったり食事をしたりと、よく連む仲だ。冒頭の嵐のコンサートは彼女の付き添いで行った。 

そんな彼女が新たに好きになったグループがいると言う。ジャニーズでは珍しくカラオケにPVがあり、彼女の歌声に乗せてそのグループを見ることにした。見ることにしたのはいいが、歌詞が斜め上すぎてPVが目に入らない。ワイルド⇔マイルドって何?うん、地球は回ってるね。太陽も東から昇るね。夏なのにメリークリスマスで秋発売ってなんなんだ、春が可哀想だ。キングVSジョーカーなの?ジャックじゃなくてジョーカーなの?ドバイになんの思い入れがあるの?

一言で言うと面白かった。非常に。

それが私がSexy Zoneを知った日だった。

2回目にカラオケに行った時には集中してPVを見ることができた。

この人、ナントカっていう俳優に似てね???

イケメンが2人いるけど見分けつかない。

すっごく可愛い外国人顔の子がいる!

発展途上です感バリバリな小さい子がいる!

第一印象はこんな感じで、真っ先に顔を認知したのが某俳優に似てると思った菊池風磨だった(似てると思ったのは私だけだけど、かっこいい俳優さんだから安心?してほしい)。

彼女がPVのある曲を歌うたびに「(某俳優の名前)だ!」と菊池風磨の顔を追い、1年くらいは佐藤勝利中島健人の見分けがつかなかった。2人とも正統派イケメンだから仕方ない(余談だが、フォロワーさんは鼻の穴が見えるかどうかで見分けているらしい。私は顔の濃さで見分けるようになった)。

いつハマったのかはわからない。

でも彼女が私の脳内にSexy Zoneを刷り込み続けたので、Sexy Zoneと認知した上で紅白歌合戦を見、彼女が持っているコンサートDVDを見、ラジオアプリを落とすまでに至った。そして記憶が曖昧だがおそらく「呼びすて」の特典DVDでついに松島聡に落ちたのであった。

カラオケにあるPVでは菊池風磨を追いかけすぎて、あまり印象がなかった(全力で全方位に謝罪したい)が、素顔の松島聡が魅力的で、笑顔に惹かれた。彼が笑うと元気が出る気がした。ちょっとお馬鹿だけど思いやりに溢れ、年下として甘えるときも優しさが見える、そんな姿に目を奪われた。松島聡の笑顔は私の幸せに繋がると直感でわかった。

こりゃ横アリ行くしかねえなと意気込み、「Rock The Town」のCDを買い(これが初めて買ったCDとなった)、渋谷でパネルを撮った。

彼女もファンクラブには入ってなかったのでチケットを手に入れるには苦労したが、定価以上の転売チケットには手を出していないことを明記しておく(Twitterで定価以上の譲渡が出回っていることに驚いたが、これはまた別の機会に話すとする)。

 

 

 

過去の話はここで終わり、ようやく私が生で見た彼らの話になる。

6日夜公演のチケットは立ち見で、運悪く2列目から鑑賞することとなった。しかし彼らと同じ空気を吸えることに興奮していて、そんなことはどうでもよかった。

そして始まるコンサート。アリーナ最後列の人の頭と立ち見1列目の人の隙間から、必死にステージを覗き込み、曲と共に現れる彼らに歓声を上げた。初めて生で見たSexy Zoneだ。あの光景は一生忘れないと思う。

モニターにアップで映し出される姿よりも、この目で確かに見たキューピーくらいの大きさの5人の姿のほうが、魅力的に映った。

彼女から事前に聞いていたSexy Zoneの過酷な道のり。彼女自身も1年ほど前にハマったばかりでリアルタイムで知っていたわけではないと言う。想像もできないほど大きな壁を乗り越え、ここで5人揃って歌い、踊り、話している。その奇跡が目の前で起きている。5年間追ってきたファンの皆さんの喜びやいかほどだろうか。

しんみりする暇もなく、時間は過ぎていく。「私のオキテ」で見事な女装姿を見せた松島聡に心が死んだ。めちゃくちゃお友だちになりたい子だった。菊池風磨中島健人はオネエサマ感が面白く、貢ぎたくなる。

「テレポーテーション」を5人で歌い出したときは驚いた。みんなで歌うソロ曲はまた違った良さがあり、他の曲も聞きたくなった。

マリウス葉のソロ曲が可愛くて、野太い声でダンケシェーンと叫びたくなった。あなた何cm伸びたのよ、そんな大人になっちゃって、と何も知らないのに微笑ましくなった。

中島健人のソロ曲で、GWが終わっても仕事頑張れる気がした。ありがとう、ミスターセクシー。最近心が折れてきたけど。

松島聡のソロ曲は……我の心を掴んで離さない松島将軍恐るべし。彼こそ天下統一に相応しい男云々。あんなに可愛いのになんでそんなにかっこいいの?と腹が立った。心も掴まれ、財布も掴まれ、もう差し出す物ないんだけど。命すらもう預けていると言って過言ではない。

菊池風磨のソロ曲はちょっとオイタが過ぎるんじゃないかな、そんなところが好きなんだけど。ラジオでの規制音祭りが大好きで、今回は何をやってくれるのだろうと思ったら、小学生の下ネタから大人のセクハラ寸前のセクシーさになっていた。ウサギの性欲をネタにして、ウサギの着ぐるみを着ていた彼はいなかった。菊池風磨22歳、大人の色気、見せます。

 佐藤勝利のソロ曲は、正統派イケメンが見せる大人と子供の境目、というキャッチコピーがつきそうだった。センターとして引っ張っていき、年上の2人と年下の2人をまとめあげたしっかりした背中があり、360°どこから見ても見事なアイドルだった。

 

終盤のソロパートジャンケン大会、勝ったのは松島聡だった。

自分の運の良さが怖かった。

最初で最後のこのコンサートで推しのソロパートを見られるなんて。

ちょっと泣いた。

 

アンコールのCongratulationsでとんでもねえところを歌わせてきたことに驚いたが、楽しかった。佐藤勝利が一瞬歌詞を間違えかけたのが可愛くて可愛くて。

あの「セクシーローズ」を生で聞き、うおおおおおおおおとオッサンのような野太い声を出してしまった気がする。Sexy Zoneのキメ言葉(勝手に思ってる)には騒ぐしかない。テニプリで例えると「まだまだだね」みたいなものだ(と勝手に思ってる)。

 

本来ならば曲順的にアンコールの前に書くべきだったが、「STAGE」を最後に持ってきたのには理由がある。その理由こそがこのブログを書く理由だった。

 

時を少し遡り、Sexy Zoneにハマりだした頃。彼女から何枚かCDを借り、タイトルも見ずに100曲ほど聴いていた。彼女がカラオケで歌っていた曲とは別に、耳に残る曲があった。「5人」という歌詞が真っ先に飛び込んできた。そう、「STAGE」である。

Sexy Zoneの過去を既に知っていたからこそ、飛び込んできた歌詞だった。ああ、今5人揃っている歌なのだと、すぐに気づいた。

にわかな私にもわかる歌詞の重み。歌詞を読めば読むほど、聴けば聴くほど苦しくなり、またこの5人が揃って歌っていることに嬉しくなる。慣れない仕事に疲れ、電車の中で曲をシャッフルして流れてきた時、思わず涙が出た。なんの涙かはわからない。

そんな曲が会場に流れ始めた時、涙を堪えるのに必死になった。私は泣いていい人間じゃない、と涙を流さないように必死にステージの上の5人を見つめた。だが、マイクを向けられ、そっと口ずさんだ瞬間耐えきれずに泣いてしまった。ここまで来るのにどれだけ悔しい、悲しい思いをしたのだろうか。大人の事情にどれだけ辛くなったのだろうか。私にはわからない。想像することしかできない。

そして、その姿を見続けてきたファンの皆さんはどんなにやりきれない思いを抱いていたのだろうか。大好きなアイドルが辛い目に遭っている姿に離れてしまった人もいることだろう。5人でSexy Zone、その気持ちは誰1人変わらないはずなのに、何がここまで彼らを、ファンを苦しめたのだろうか。

想像しかできない。

 

団体、グループ内での待遇格差のようなものが私は大嫌いだ。舞台界隈でも対等なはずのキャストが、事情で出番に大きく差をつけられたことがよくある。売れ行きだとか人気だとかで差が出るのは痛いほどわかる。ファンが一番知っている。でも、同じ舞台に出て、同じように役をもらっていて、舞台上でも対等なはずなのにどうしてもらえるチャンスに差があるのだろう、と悔しくなり腹が立ち、悲しくなるのだ。悲しいことにファンは慣れているが、キャストの気持ちを思うとどうしても物申したくなる。

だから、想像しかできなくても気持ちは痛いほど理解できるのだ。「STAGE」の重みが理解できるのだ。

作品内で差があっても結局は1人で活動している俳優と、アイドルをやめるまでその名前を背負い続ける彼らとでは、苦しみが大きく違うと思う。だから、理解できてもわからないし、知らない。また、リアルタイムで追っていない私に一生わかる日は来ない。軽率に「わかる」なんて言ってはいけないのだ。

 

 「「うまく笑えない日でもどんな日々も頷」き、「ただ背中を押し」てきた「あなた」」でも、「遠いどこかで泣きじゃくるあなた」でもない私が泣いていい、受け取っていい曲ではないのだと、私は思う。これは「あなた」のための感謝と懺悔と未来の曲だから。

 

佐藤勝利ソロ曲の「Last winter's night」もその当時を歌った曲だと聞いた。

正直に言って、こんな大きな感情を届けてもらえるファンの皆さんがとても羨ましい。だが、私が彼らに出会うまで彼らの背中を押していてくれてありがとう、と感謝したい。今の彼らは、彼らの実力はもちろん、それまで支えてきたファンの皆さんがいてこそなのだと思う。上記のように、過去に似たような状況になった時、私は「最低」と言う側だった。「最低」と言いながら、時に心を無にして応援してきた。でも舞台はいつか千秋楽を迎え、キャストは散り散りになる。だから、ファンの皆さんの強さがわかる。いつ終わるともしれない状況でも彼らを応援し続けたその強さが。尊敬の一言に尽きる。

そして、今いるファンだけでなく、離れていったファンへも丁寧に思いを込めたSexy Zoneが今までより尊い存在になった。

今この場にいないファンに向けて歌うグループを私はほかに知らない。「最低」のフレーズだけで終えることもできただろうに、彼らは歌った。過去1度でも応援してくれたファンを今でも大切にしていることが痛いほどわかる。

最高だ。

このグループは最高だ。

そして、そんなグループを応援している人たちも最高だ。

 

コンサートの帰り、ファンクラブに入会した。

彼らが大きな花を咲かせる未来を私も一緒に見たい。

彼らが回す地球に乗りたい。

その思いで。

 

会場で、彼らと周りの人たちと共に赤い薔薇に誓った。

彼らと同じ「未知」を進んでいくと。

あのフレーズの「あなた」と自分が重なるその日まで。

これからは私も彼らの背中を押していく存在になりたい。

いつか、彼らの歌う曲を私の曲だと思える日まで。

 

願わくば彼らに永遠の幸せあらんことを。

 

 

 

 

 

 

わくわく当たったら今後3年間の運消え去るだろうな……

 

 

 

追記

改めて読み返すと、めちゃくちゃ恥ずかしいことを書き連ねていた。

訂正はしない。

でも、この約1年彼らについて考えてきて、私の考えの幼いことに気づいた。

舞台界隈であった似たような話に重ねたからというのが大きいと思うけれど、やっぱり何も知らない私が触れていいことではない。

 

勝手に理解を示して勝手に腹立たしくなって、その当時をまるで美談にしたかのように勝手に感動したことをファンの皆さんに謝罪します。

申し訳ございません。

念の為に書いておきますが、叩かれたりはしていないです。当時の自分が恥ずかしくなったので、書きました。

2018/03/31