メモのような

解釈メモに使ったり日記に使ったり突然のポエマーになったり

彼に恋した2年間

8代目が卒業したので、メモ程度にまとめることにした。

タイトルの「彼」とは二次元のキャラクター、つまり私は夢女子である。
夢女子歴ウン年、痛い行動は数知れず、今もなお歴史を刻んでいる。
そして、テニミュに時間も金も費やしている2.5オタクである(宝塚や東宝が好きな人と一括りにするのは失礼だとキモオタなりに思うので、あくまでも2.5オタクだと名乗っておく)。

知っている人は知っているが、大石秀一郎の夢女子だ。痛々しい妄想は振り返ると頭を抱えたくなる。しかし妄想しているときはとても楽しい。夢女子をしているときは青春学園中等部2年、大石先輩と菊丸先輩を見てちょっぴり寂しくなる乙女である。

そんな原作大石先輩夢女子の私が8代目大石先輩への思いを自覚したのは、バラエティ・スマッシュを見た時だった。
フォロワーさんには何度も言っているからいい加減聞き飽きた人もいるのではないかと思うが、私にとってはマーマレードとはちみつを間違えた時以上の出来事だった。
8代目大石先輩はとにかく人を笑わせることに特化していた。大石先輩としてそれはどうなんだろうと思うが、私自身公演中は楽しませてもらっていたから考えないことにしておく。
スマッシュクエスチョンで、どうしてそんなに面白いのかと聞かれたとき、彼は「狙っているわけではない、自分の言葉でみんなが笑ってくれるから、結果として面白いんだ(超意訳)」と答えた。
それを聞いたとき、ストンと心に落ちた。
彼自身が大石先輩なのだと。
原作の大石先輩が、例えばボーリングや焼肉のときのギャグっぷりについて聞かれたら、絶対そう答える。なぜなら大石先輩はあくまでも真剣なのだから。
8代目と原作ではギャグの方向性が違うが、でも結果として面白い。
みんなを笑顔にしてくれた。
ずっと8代目を受け入れられなくて視界からそっと外していたが、少しずつ好きになっている自分がいた。それを意地でも認めるまいと必死になっていた。
私はなぜそんなに嫌いになろうとしていたのだろうか。
単純に金銭的な問題で、これ以上推しを増やしたくないという自己防衛かもしれない。
大好きな7代目に罪悪感を覚えていたのかもしれない。
答えは未だに見つからず、今後も見つけるつもりはない。
でも、その日から私は8代目が好きだと言えるようになった。
いつから無自覚に8代目のことが好きだったのか、Twilogで検索をかけると、不動峰公演の途中から時折好意的なツイートをしていたらしい。じわじわと時間をかけて知らないうちに8代目は私の中に侵食してきたようだ。
きっと、目にしたその日から好きだった。

そうして卒業の発表に涙し、ドリライでは黄色のペンライトを振り、大石先輩に抱きしめられた東方に嫉妬し(東方好きだよ)、カメラに抜かれる副部長ズの背後にいる大石先輩に笑い、氷帝公演を迎えた。



話は前後するが、私が大石先輩を好きになったきっかけは、1stの3人でダブルスだった。
その曲を聞いた当時は漫画を数巻読み終わったところで、推しキャラは乾先輩か菊丸先輩になるだろうと予想していた。だが、初テニミュを観終わって最初に発した言葉は「海堂様」であり、海堂様定点カメラを自身に課していた。
だから大石先輩に心惹かれたときは驚いた。海堂様は唯一無二の存在で私にとっては神で彼以外に様付けしたことはなくて、彼以外に目を奪われるとは思ってもみなかった。
「大丈夫だよ英二」
その声が優しくて、ずっと聴いていたら好きになっていた。
外見は全然タイプではなかったと言っておこう。
黒バスでは岡村さん、弱ペダでは田所さんが好きだったと言っておけば伝わるだろうか。
筋肉+優しさが私の好きなタイプだった。
友人にも、テニスでハマるなら銀さんあたりだと言われていた。
まさか海堂様、大石先輩と続けて痩せ型を好きになるとは誰も予想できなかっただろう。
少し話が脱線したが、その曲が私と大石先輩の始まりだった。



3rdでは新曲がたくさん作られ、学校を象徴する校歌もすべて変わり、試合中の曲も結構な数が作り替えられた。
きっと大好きな曲も変わるのだろう。
そう思いながら会場へ足を運んだ。
そして、8代目の夢をつなげ、3人でダブルスを呆然としながら聴いた。
大石先輩の優しさと格好良さをこれでもかと披露され、公演が終わる頃には好きすぎてどうすればいいかわからなかった。
プレビュー公演からの成長に加え、凱旋公演の演出変更。大石先輩という存在か、俳優さん自身なのか、誰に恋をしているのか混乱したこともある。
凱旋公演は本当にずるい。初日は二バルセンブロでまったく姿を見ることができず、腹が立って仕方がなかった。
しかし、そのあとサイド、見切れが続き毎日ときめくことになった。
なぜなら、菊丸先輩と桃先輩の危機に颯爽と走ってくるその姿は、まさしく王子様だったからだ。
観客全員、大石先輩に惚れただろうと確信を持つくらいに格好良かった。
しかも、最初の言葉が「大丈夫か!」ではなく「大丈夫だよ」なのだ。
大石先輩に大丈夫だよと言われたら、どんなに崖っぷちであっても大丈夫な気がする。
ありがとう、私の王子様。正確に言うと菊丸先輩の脳内の王子様。

これ以上氷帝公演について述べると面倒な解釈を書き散らしてしまいそうだから、これくらいにしておく。深読み大好きオタクなので、別の機会に解釈をまとめて書くことにする。

私がこの記事を書こうと思ったのは、先日のTSCPP東京日程終了後に、無性に泣きたくなったからだ。
PPでは、相変わらず8代目節が炸裂していた。
開演前は絶対に泣いてやるものかと意気込んでハンカチを握り締めていたのに、ひたすら笑い続けていた。そして、他のキャストを気遣う場面がいくつも見られ、やっぱり大石先輩だと改めて実感した。
三つ目の映像では流れるたびに涙腺が危なくなっていたが、なんとか持ちこたえた。そのあとのハイタッチでは、トークが尾を引き爆笑しながらお見送りされるという阿呆らしさを披露。あのときは本当にどうかしていたと思う。でも楽しくて仕方がなかった。きっと笑顔で終わることができる、そう思った。
しかし東京最終回、私にとって最後のPPでのハイタッチでは、座長に「お疲れ様でした」と笑顔で伝え、彼に「大好きです」と言ったら泣けてきてしまった。絶対に伝えようと思って準備していたのに、言い終わると急に寂しくなり、最後のほうのハイタッチは醜い顔になっていた。トリオの子たちのトラウマになっていないことを祈る。

大石先輩に恋をして、初めて告白をした。
原作の大石先輩、歴代の大石先輩はもちろん、8代目の演じる大石先輩がとても好きだった。
8代目大石先輩に最初で最後の告白をした。
私が恋をしたあの大石先輩には二度と会えない。
その場にいる全員を笑顔にしてくれた大石先輩には二度と会えない。
きっと私は、9代目大石先輩にも大石先輩の欠片を見つけ、恋をするだろう。大石先輩という存在が好きだから。最初は受け入れられないかもしれない。でもいつか、9代目なりの大石先輩を見つけ、8代目とは違う形で私を恋に落とすだろう。
そして、8代目の思い出をより美しく濃いものにしてくれるだろう。

私に夢を見せてくれてありがとうございました。
長いようで短い2年間でしたが、最高の夢でした。
8代目大石先輩、お疲れ様でした。
これから同じようで違う、違うようで同じ大石先輩を応援していきます。
きっと、あなたの夢を背負って青学を支えてくれるでしょう。


これは8代目への感謝、9代目への期待を夢女子として文字にしたものである。
キャラクターでも俳優さんでもなく、8代目大石先輩に宛てたものである。
感情のままに書き連ねたので、誤字脱字、文法上のミスがあったら申し訳ない。おそらく見つけても直さない。